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アースバッグ工法 とは

アースバッグの今後の可能性

『note』始めました!!
アースバッグ記事を発信していきます。
2022.9.16より

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発祥

アースバッグ工法の発案者、イラン人の建築家ナダー・カリリ氏は古代中東建築をヒントに、土や粘土、日干しレンガで作る古代建築 “adobe” と、今日の建築技術を組み合わすという斬新なアイディアで「スーパーアドビ・システム」という建築技術を考案します。1991 年米国カルフォルニア州スペリア郡に Cal-Earth 研究所を設立し、研究と普及活動を行っています。(スーパーアドビの試作品は地震多発地域として知られるカリフォルニア州の建築基準も満たしました。)

 

素材と工法

基本どこにでもある “土” を建材に用いるので、環境に対しての付加も少なく、資材調達に困りません。また『混合土を袋に入れて積み上げる。』というシンプルかつユニークな建構造は、カテナリー曲線を原理としてドーム型の設計が可能で、複数の個体を繋げ、複合型の建造物へと進化していく事もできます。

 

ローテクニック

『混合土を袋に入れて叩き、積み上げる。』というシンプルなテクニックであり、道具もシンプルな為、若者を中心に子供~女性まで老若男女が参加できます。空間づくりのハードルを下げた制作方法のため、未経験者でも取り組みやすいローテクニック工法です。

耐震耐火耐久性

アースバッグ工法は耐震性のある構造です。また主材が不燃材の土であり、その躯体は30cm以上あるため耐火性に優れます。

構造の自由度、デザイン性

曲線形状が容易に表現できる。直線を組立てる木造、鉄骨、鉄筋コンクリートと違う構造は、最大の特徴なのではないでしょうか。
そしてこの曲線構造が強度に繋がり、優しく可愛いフォルムとなります。

​工法

​アースバッグの

​知ろう

アースバッグ工法の基本《特徴》《可能性》《用途》を知ろう!
​よくある質問Q&Aコーナーでまとめています。

​に迫るろう

​可能性

​アースバッグ工法

万年住宅

古代から使用されているローマン・コンクリートは万年使える素材としての可能性を秘めている為、アースバッグでの使用が実現すれば 2000 年~1万年の住居としての保存も決して夢では無いと考えています。現在の住宅の寿命が40年から 100 年という現状から考えるに、アースバッグがこれからの居住常識を覆す可能性は十分に秘めているのです。

 

オーガニック建築

現在あるポリプロピレンの土嚢袋を麻や綿にする、有刺鉄線の代わりに石

を使うなど、より身近な素材を使用して制作をする研究も進めています。

災害時の仮設住居

ローテクニックであるため、自然災害時に数名の講師を筆頭にボランティアを募って制作が可能です。また材料や道具もシンプルであるため、資材不足にも困りません。耐震耐火耐久性もあることから、” シェルター” としても制作が可能です。

宇宙建設 
土がある星なら月でも火星でも制作が可能です。アメリカ、カリフォリニア 州にあるカルアース研究所 ( アースバッグ工法の発祥 ) の研究は NASA にも 注目されています。

 

 

制作過程が楽しい 

アースバッグはビジネスに向いているとは思いません。
それはアースバッグを皆でワイワイ作る事が理想な”工法だからです。

​(コストを重視し、人件費を抑えると作業がとても大変になります)

衣食住を共にし、数週間掛けて仲間たちと作るアースバッグハウスは汗と涙の塊です。
工程が流れ作業な為に、チームワークを必要となり初対面同士でも日に日に絆が深まっている過程を見るたびに、また新たなアースバッグを作りたくなる励みになります。


 

アースバッグの可能性について

​に迫る

住居・小屋

​エクステリア

​用途

​アースバッグ工法

​災害シェルター

​イベント

​アート作品

住宅や小屋としての空間はもちろん、曲線を生かしてステージや造形物、

花壇、ベンチなどアイディア次第で様々なものが制作可能です。

またシ ンプルな工法故、未経験者を募ってイベントとして制作することも可能 です。

工法だけではなく、材料もシンプルな為、災害時にボランティア を募って

耐震シェルターや仮設住居を制作することもできます。 

​アースバッグQ&A

Q&A

アースバッグのよくある質問をまとめてみました。ご参考までに。

Q1: アースバッグは土だから安く制作できますか?

A1:他の建物と同じく、材料を無料で入手できたり、人件費をかけずに制作すればコストを抑えることが可能です。

どんな大きさのアースバッグを、どんな用途で、どんな制作方法で建てるのかによりアースバッグにかかる予算はピンキリとなります。

詳しくは→http://jeba.blog.fc2.com/blog-entry-106.html

Q2:  室内の湿気は大丈夫ですか?

A2:通常の建築物と同じように適所に通気の設置や建築ポリシートを敷くなど、その土地に合わせた対策を行うことで湿気対策が可能です。

日当たりの良い場所を選ぶことも大切です。

詳しくは→http://jeba.blog.fc2.com/blog-entry-107.html

 

Q3:  アースバッグに使用する土はどんなものでも良いですか?

A3:アースバッグに使用する土は粘土質のある土、赤土が適しています。黒土は適しません。

事前に2種類以上の土を選択しJARのテストを行ます。
JERテストによって土の性質がわかります。その後、土にあった凝固剤の分量を硬化させ落下テストで判断します。
①適した土、②適した硬化剤とその分量を導きます。
​※この工程はJEBA主催ワークショップにて行います

 

 

Q4: アースバッグに使用する袋は”市販の土嚢袋”でも出来ますか?

A4: 強度・安全性の問題から当協会では市販の土嚢袋(通称シングルバッグ)は使用しません。
より強く効率もよい長い筒状になった袋(通称ロングチューブ)を推奨し普及活動を行っています。

 

 

Q5:  寒冷地でも建てられますか?

A5: 寒冷地で制作する際は、凍結深度を確認し基礎を設定します。

また凍結で外壁の剥離の可能性があるため、その対策も必要です。

Q6: どんな道具が必要ですか?

Q6:  主に躯体制作に関する主な道具は「土、硬化剤、砂利、ロングチューブ袋、コンクリートミキサー、アスファルトタンパー等」です。ただ、大きさによっては制作前に土の用意や整地の為、ユンボやダンプなどの重機も使用します。

 

 

Q7: アースバッグを学べる本や資料はありますか?

A7:  講習者にアースバッグの材料表、現場セッティング資料、土のテスト方法、制作方法等の資料を配布しています。

アースバッグの本は現在制作中、出版社と提携し出版を進めております。

(英語のアースバッグテキスト本はネットで注文可能です)

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